Reincarnation of Starry-Chant
ライナーノーツ的何か
このページはサークル「nil-Glass」が2023年M3春にて発行する
「Reincarnation of Starry-Chant」のTr4.「イーサラーザ」の裏話的何かのページです。
Tr5.「双花祈譚」については、Tr4.ほど書くことがないので、少しだけ触れます。
※どういう経緯であの曲が生まれたのか、のお話になりますので、ネタバラシが主です。
※先に楽曲を聞くことをお勧めします!!
■クレジット
4. イーサラーザ
作詞: らずりP 作曲: Ryoichi Ishikawa 編曲: らずりP Vo: 空華オキ, Ryoichi Ishikawa
5. 双花祈譚
作詞: 空華オキ 作曲: らずりP 編曲: Ryoichi Ishikawa Vo: 空華オキ
■■■Tr4.「イーサラーザ」
まず、最初に今回「nil-Glass」さんとコラボすることが決まった時のメモがこちら。
(当初メモそのままです。なお、あざらしさんはIshikawaさんのことです。重要です覚えておいてください)
■楽曲①
作曲らずり(AB、いければサビ。いけない場合はオキさんにぽい)→編曲あざらしさん
オキさん作詞
作曲工程は年内
■楽曲②
作曲あざらしさん→編曲らずり
作詞らずり
作曲工程は年内
■盛り込みたいことメモ
二旋律
男女デュオ
バイオリン二本
オキオキあざらしバイオリンあり
あざらしさんに架空言語
そう、今回の楽曲って「やりたいこと」をモリモリに詰めた作品だったのです!
上記にある「バイオリン2本」で想定してたのは
オキさんとIshikawaさん(Ishikawaさんってバイオリンも出来るんですよ!)の2重奏だったのですが
さすがにやること多い、というところで、どこぞの「夢咲く地平に」の時みたいに
オキ×オキのバイオリン二重奏が爆誕したのでした!
バイオリンは諦めたものの、この曲何気にIshikawaさんがアコギとベースを弾いてくださいましたので
かなり豪華な1曲です。イーサラーザ、豪華。
ギターもベースもそんなに詳しくないので、「コードがあってればなんでもいいよ」の精神で
譜面丸投げだったのですが、いい感じにアレンジいただいたり、パート増やしていただいたり、すごく、すごく豪華になりました!
どの生楽器も好きなんですが、初めてミックスしたという意味でベースは結構衝撃的でした。
当たり前ですがベースの演奏に表情や色がある。打ち込みでこれを出すのは難しそうだなあって思ったのを覚えてます。
■作曲の話
また、作曲はIshikawaさんですが、聞いての通り(聞いての通り?)
まさかの7/8拍子です。そんな拍子が飛んでくるだなんて思わないだろう??????
なお、今まで個人でもコラボでも7/8拍子の曲は書いたことがありません。
(ギリギリ5拍子と11拍子。一応「紅の花嫁」という化け物曲はありますがあれは未だに拍子が理解できないので除外)
(その「紅の花嫁」のうたみたした人が今回歌う人だったのでまあ歌は何とかなるだろうって思ってました)
(※「紅の花嫁」は5拍子~9拍子、11拍子が混合する楽曲です)
なお、作曲ですがBメロ終わりの3連符がめっちゃ好きです!!!!
■編曲の話
元々いただいた音源が渋い感じのIshikawaさんお得意のアンニュイさがあったのですが、
それに引っ張られても面白くないなあと思い、
元々Cmでいただいていた音源をまずDmまで引き上げてから編曲を開始しました。
ワンコーラスできたときはどう考えても卒業式ソングだった。
当初提出コメントには「冬が終わり春が終わるっぽい感じかも」とか言ってるので
「イーサラーザ」という歌詞はそれをちゃんと引き継いだ形になります。
楽器はいつも私が使ってる楽器を散りばめよう!とアコーディオンとか笛とか
ガンガンに追加してます。
上記の通りバイオリン×バイオリンは確定してたので、1番終わりの間奏でピアノを入れてます。
らずりPはね、ピアノが大好き。
■作詞の話
そこそこ難航した、気がする??
というのも、上述の通り「卒業式ソング」に聞こえるというのが結構悩ましいポイントで。
まあ、今回コラボなのでそういう歌詞かいてもよかったんですが、
あまりこう、現代的な歌詞は普段から筆が載らないので、
多分卒業式ソングにすることもできたとは思うんですが、筆が進まなくなる未来が見えてたので
「意地でもファンタジーにしてやる!!」はありました。
最初のイメージが「冬が終わり春が終わる」で、
今回どうしてもオキさんとIshikawaさんでデュエットにしたかった、という元々の魂胆もあるので
オキさん→少女、Ishikawaさん→作詞始めた頃は人間の形をした精霊を想像してたのに多分ポケモン的な生物
に収まりました。
2人をデュエットさせる、かつIshikawaさんに架空言語を歌わせた、ってなると、まあこうなりますよね!!!
なお、「イーサラーザ」の語源(?)ですが、
曲の流れ的に6文字架空言語にしようと思ってて、色々文字を当てて仮置きしてたのが採用されてます。
ジャケの最後に架空言語パートがあり、そこに架空言語及び訳もかいてあるので
もう言葉の語源はバレバレだと思いますがちゃんと書くと、
Ih-Saraza
azaraS-hI
あざらし
となります!「nil-Glass」さんに捧ぐあざらしソングです。
※あざらしというのはIshikawaさんのアイコンがどうみてもあざらしに見えるから、が所以です
直接的すぎて、「nil-Glass」のお二人に歌わせるの少し申し訳なさもありましたが
イーサラーザをがっつり歌い上げて下さって嬉しかったです!
なお、前奏は私が後からつけてます。7拍子のメロディなんて初めてかいたぞ。
上記背景でかいてるので、イーサラーザという生物(生物かも怪しい)に細かい設定はないに等しいですが
可愛がって(?)くださったら嬉しいです!!!
イーサラーザくんの正体はもうにるぐらすの2人にお任せするので、みなさまのご想像にお任せします。
なんとジャケ担当の千さんの采配で姿が!!めちゃくちゃ可愛い後ろ姿が描かれています!!ナンダッテーーー!?
それの声があざらしさんという事実がじわじわきます。じわじわ。
架空言語パートは今までのらずりP架空言語も含まれているので、聞き覚えのある単語もいます!
■ミックスの話
これは申し訳なさすぎなのですが、私が自分の新譜作業を優先してたが為に
そこそこギリギリになってしまってお二人には大変ご迷惑をおかけしました……!
色々手戻りはあったものの、生楽器3つ&男女ボーカルというかなり豪華なミックスをさせてもらったのは
いい経験になりました!
*バイオリン
是非2番後の間奏にバイオリン二重奏聞いて欲しいです!
(いや、前奏バイオリンも聞いて欲しい!)
メロディとしては片方はサビメロ(だったはず)に対してサブメロを追加した形になります。
音域が少し近くなってしまったのですが、それぞれの旋律がちゃんと独立できてるので
オキさんが2人立って演奏してもらってる感が味わえます!
*アコギ
昔から私の耳がポンコツでミックスするときにギターって音として認識できないことが多くて
ミックスはそこそこ大変だったわけですが
サビで実はギターが左右で1本ずつ別パートが鳴ってます。
元々は左で鳴ってるパートを私からお渡ししてるのですが、右パートを追加していただきました!
ギターを堪能したいぞ~~~という方はラスサビの後にサビギターだけの場所があるので
そこで2本聞いてみてください!
*ベース
生演奏ベースってどういう感じなんだろう?と思ったら、揺らぎだとか音のメリハリとか
生じゃないと出せない気がする!という演奏がすごくすごくよきでした。
ベースも詳しくないので言葉になかなかできないんですが、
しばらくベースの音量出しすぎてバランスとれてなかったレベルには好きなパートです!
■■■Tr5.「双花祈譚」
作編曲交換を聞いた時に、Ishikawaさんが編曲するのはそうとして、
せっかくなのでオキさんに作詞してほしいなあって思ってました。
結果、私が作詞したら絶対出てこない単語のオンパレード、綺麗にまとまった壮大な物語が此処に生まれました。
そこに千さんのワンポイントイラスト要素が編曲に加わり、中華っぽさが出て、
なんとこの曲総勢4名が関わるという壮大な曲になりました、ありがたや。